認知症治療病棟とは?
認知症のある方で、日常生活行動に支障が見られ、自宅や施設での介護が困難な方を対象としています。
認知症の方の特性を十分に考慮したうえで、患者様1人1人に寄り添う看護・介護を行い、認知症があっても「その人らしい生活」を送っていただける環境を提供します。
患者さまが安心して療養いただけるよう、多職種・他部門と連携・協力し生活機能回復訓練を集中的に行い、問題となる行動の改善・安定を図り、退院を目指す病棟です。
こんなお悩みありませんか?
- 認知症状がひどくなってきたがどうすればよいか分からない
- 介護施設の空きが出ず、困っている
- 在宅での介護に疲れて、少し休みたい
- 自宅でリハビリを行う時間が取れない
認知症治療病棟の特徴
医療的行為やケアを行う看護師、日常生活援助を中心にケアを行う看護助手、生活機能回復訓練を行う作業療法士がそれぞれ連携し、患者様をサポートします。
一日の流れ
06:30 | 起床 |
07:00 | 洗面・トイレ |
08:00 | 朝食 |
09:00 | 体操・身体機能訓練 |
10:00 | 入浴 |
10:30 | 個別の作業療法 |
12:00 | 昼食 |
15:00 | 集団の作業療法 |
18:00 | 夕食 |
21:00 | 就寝 |
入院治療では規則正しい生活を基盤とし、患者様の身体機能や回復状態に併せて、活動を院内生活に取込み退院へ向かいます。
認知症治療病棟でのケア
見守りと観察
患者様の行動を観察し、日々の状態の把握を行いながら見守ります。
尊重と十分なコミュニケーション
認知症の方は不安や混乱で落ち着かなることがあります。
同じ目線で正面から話を聞き、否定せず、本人の気持ちを受け止めることで自尊心を高め、落ち着きを取り戻すことができます。
認知症の方が落ち着けるよう、十分にコミュニケーションをとり、感情や行動の意味を理解しながらケアを行います。
健康管理
健康状態の悪化により、妄想や徘徊がひどくなったりします。
また、身体の変調を言葉で十分に伝えられないことや、ご自身の健康状態についての認識も低くなります。
病歴や服薬管理、各種検査データや日々の体調変化、食事や排せつの状況などを十分に把握しながらケアを行います。
生活機能回復訓練(個別活動と集団活動)
1日4時間、週5日「生活機能回復訓練」を行います。
認知症の方の状態を把握し、現状で何ができるかを理解し、興味・関心を探りながら、本人が自主的に取り組める馴染みの活動を行っています。
午前は個人活動やレクレーション、午後は集団活動を行います。
脳トレやレクリエーション、季節ごとの行事・創作活動、体操・軽スポーツ、娯楽、音楽活動などの適度な刺激を入れ、認知や心身機能の維持・向上を図ります。
認知症病棟の概要
主に精神症状及び行動異常が特に著しい認知症患者様を短期間で集中的に治療します。
医師・看護師・作業療法士・心理士・精神保健福祉士が連携しチームで患者様の治療にあたります。
病床数 | 40床 (4人部屋 8室、2人部屋 2室、個室 4室) |
病棟デイルーム | 作業療法を集中的におこなうスペースになります。 |
家族室 | ご家族の方が来院時に患者様とゆっくり過ごせる部屋があります。 |